KYOTO T5 研究センター長が
「メゾン・エ・オブジェ」へ。
視察報告(1)

KYOTO T5 VISIT
PARIS & LONDON #1
SAKAI YOHSUKE

酒井 洋輔

KYOTO T5の研究センター長 酒井洋輔によるパリとロンドンの出張日記。

パリへは「メゾン エ オブジェ」という国際見本市に出展する計画を練ることを目的に。
ロンドンへは、国立の美術大学「Royal College of Art(RCA)」と交流授業を展開するために視察へ行って来ました。
その報告をレポートします。

 

ガーリーの本拠地、Parisへ

簡単にいうと「パリってパリだから」という理由で遠くに置いていた。
女子が好きな街で
英語が通じなくてイケズな街
ガーリーの本拠地 という
イメージ。
それが2回目の滞在で、ガラッと変わった。

パリはガーリーの本拠地なんかでは全然ない。
ムシューとマダムの街(大人の街)
女子が好きなのはわかるけど、男(自分)も好きだろう
英語は全然みんな話してくれる。

一週間、毎日「ボンジュール・ムシュー」と呼ばれ続けて
帰国した今、「ボンジュール・ムシュー」が恋しい。
「ボンジュール・ムシュー」という言葉は馴れ馴れしい響きだ。
加えて、パリジャンはだいたい笑っている。
席を譲る時も、カフェで水を頼んだ時も、人にタバコをもらう時も
「ボンジュール」には笑顔が添えられる。
でも、心は笑ってないはずだろう。
別にそんな愉快なことはないんだし。
そういうところは京都も似ている。
たくさんの伝統や歴史の地域は、こういう風になるのかもしれない。
とはいえ、特に理由なく笑顔で接することが習慣となっているって
普通にすごい。

京都は1年間に5000万人
パリは3000万人 (こういう数字ってほんとかどうかわかんないけど)両方共、超大人気の都市。
ということは、パリもホテルがじゃんじゃん立ってるのか。
「パリ」とだけ書いたらいいみたいなお土産が山ほど売ってるのか。
「爆買い」みたいなフランス語も生まれたのか。
春と秋のシーズンは道が混みすぎて、住んでる人は迷惑してるのか。
と 京都に住んでる身として想像する。

VISIT メゾン エ オブジェ

KYOTO T5として パリで開催される、メゾン エ オブジェという国際見本市に出展したくて
その計画を練るために視察へ行くというのが今回の出張の目的の1つ。

メゾンオブジェはパリ市内から20分くらい離れた、とても広大な会場で開催されている。
年に2回、世界中から生活を豊かにする(かのような)新しい提案が集まる見本市。
ライフスタイルに関するバイヤーも欧州だけでなく世界中から集まってくる。
と、メゾンオブジェの中にブースを構えていた京都工芸繊維大卒の福井在住のデザイナーさんが言っていた。 彼女はもう7年続けてメゾンオブジェに出展していた。
「ということは、出す意味がある ということですか?」
彼女はここでMOMAや欧州のショップのバイヤーに出会うことができて、一定の成果をあげているみたいだった。
とはいえ、それには運や自分の出展している場所にも大きく左右されるようで「いい場所に」を何度も口にしていた。
「いい場所」には「今年からはお金を積めば出せるようになった」そうです。
現金なメゾンオブジェ。

また「継続して出展することは大切」ということも何度もおっしゃっていた。
そんなに大きな会社じゃなくても、日本からこういうところに出て来てやってるということ自体が プレシャスで勇気づけられるなと思った。
がんばって踏ん張っている人はたくさんいる。

KYOTO T5も、継続して出すことを意識して計画しなければならない。
継続することで顔馴染みが増えていくのだろうし、取引しているお店の方とも顔を合わせて話ができる。 顔と顔で同じ場所で同じ空気の中、話をするということは、どんな時代になっても変わりなく大切なことなのだろう。

あまりにも広大なメゾンオブジェを全てじっくり見ることはできなかったのでスキップしながら見てまわった。
家具、調度品のブースは、すさまじく豪勢で、こんなのたった4日間のためにつくるのかよ! ….世界の経済のことがまたよく分かんなくなる。
分からなくなりながら、来年はKYOTO T5がここにチャレンジすることが不安になる。
「ボンジュール・ムシュー」+笑顔に加えて
どんな仕掛けを用意すれば「京都の伝統工芸のイノベーション」を
世界のバイヤーに届けることができるのだろう。

 

 

つづく