京都文化
サブイボ通信
2

アイドルに負けないユニット

(2)_アイドルに負けないユニット

“能楽”とは?
学生によるお能の授業レポート(2)

Kyoto Art class
Report2
“Noh”
Text by Sakiyama Saki


京都文化 サブイボ通信2
能楽
基礎美術コース 1年
崎山 紗己

(2)_ アイドルに負けないユニット

これから基礎美術コースの1年生は、
実際にお能の稽古をしていきます。
5週間の最後には一人ずづ舞と謡の発表をします。
実際に能を演じる前に、山本先生が現代でいう配役を説明してくださりました。

京都文化サブイボ通信2

まず、「シテ方」 能の主人公もシテ方です。
神・亡霊・女性・天狗・鬼などの役に面をつけますが、
現実の男性の役には面をつけません。
主役の他に、ツレ・トモ・子方・地揺・後見などがあります。

▼上掛かり
・観世流(かんぜりゅう)・宝生流(ほうしょうりゅう)

下掛かり
・金春流(こんぱるりゅう) ・金剛流(こんごうりゅう) ・喜多流(きたりゅう)

などの流派がシテ方にはあります。

続いて、「ワキ方」能の脇役を演じます。
劇中で、シテの想いを聞き出す役割も担っています。
特に、僧侶の役が多いです。

・下掛宝生流(しもがかりほうしょうりゅう)
・高安流(たかやすりゅう)・福王流(ふくおうりゅう)

などの流派があります。

そして、「狂言方」滑稽劇としての役です。
能の劇中、前場と後場の間に登場するアイの役です。

・和泉流(いずみりゅう)・大藏流(おおくらりゅう)

などの流派があります。

最後に、「囃子方」 太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡です。
太鼓は後半の、迫力ある演技の際に用いられることが多いですが、
太鼓が登場しない曲もあります。
掛け声の役割もあります。

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太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡 この5つは、
右から左にいくにつれて音の高さが違います。
そして、この配置をどこかで見たことはありませんか

日本の伝統行事の一つ、
雛祭りの五人囃子の並びと全く同じなのです。

このような、様々な人たちが能楽師と呼ばれています。
現在の全国の能楽師の人数は、
およそ1185人だそうです。
絶滅危惧種と呼ばれるシロナガスクジラは
2300頭…それよりも少ないのです
昔は、11つの座にワキガ居たそうですが、
家が絶えてしまったことで減り、
現在では毎回の公演によって、組み合わせが違うそうです。
現代のアイドルに負けない。
いや、それ以上に凄いユニットですね

 

冷たさの中の心地良さ

能には、先程紹介したような様々な役がありますが、
物語には起承転結で終わるものが殆ど無いそうです。
起承転…
あれ?
今、終わったの…?といったような感じで、
お客さんも拍手のタイミングがわからない。
気が付いたら終わっている。
そんな、冷たい芸能なのだそうです。

ですが、余韻に浸ることができるところが心地良いのです。
最初に囃子が演奏をはじめて、それを じーっと。
真面目に見ている人がいるそうですが、
当分主役は出てきません。

途中で寝てしまって、ふと目覚めても、
場面はほとんど変わっていません。

なので、眠そうに頭をふらふらと船を漕いでいる人を見るよりも、
もう眠かったら寝
てほしい。
ということなのだそうです。

ちなみに、後ほどご紹介しますが、山本能楽堂さんの、
土蜘蛛の公演を観させていただける機会を頂けたのですが、
眠いなんてとんでもない

面白くて寝ている暇なんてありませんでした
さて、ここまでずっと能についてのことを話してきましたが、
次回はついに私たち
1年生全員が初めて舞と謡を実践します。

 

つづく

2019.03.01更新