京都リサーチ報告会

KYOTO T5より
スパ・コスメ研究チームが結成。

「メイドインジャパンのコスメ ハイブランドを作りたい」と、
大阪を拠点として全国で体験を伴うスパを運営している
The Day SpaさんよりKYOTO T5に相談がありました。

「日本らしさが伝わりやすいのは、京都のエッセンス」と、
外国人の方に日本のThe Day Spaでしかできない体験や
コスメを届けたいとのこと。
KYOTO T5の学生がコスメに入れる「キーマテリアル」や、
スパでの体験やギフトまで、
全体的にリサーチ
&デザインしていく過程をここに公開していきます。

 

(2)_ リサーチ報告会

2週間程の「京都リサーチ」をへて、
本日は、The Day Spaの河﨑さんと廣田さん、
ゆみこさん(スカイプ参加)に途中経過を報告します。

今回のプレゼンテーション内容は、
美容・健康的効果ではなく、
「京都」のエッセンスを入れていくことで、
日本の美を感じたり、
スピリットを手に入れるための中身(成分)の提案です。
市販のコスメでは聞いた事の無いようなテーマが
たくさん提案されました。

Cosmetics BRANDING project#2

 

トップバッターは、藤井さんと風戸さんチーム。
白味噌”と”お神酒”を使ったコスメの提案です。

Cosmetics BRANDING project#2

(2人とも緊張気味です。)

白味噌は、京都発祥!?

白味噌は、古くから宮廷で愛されてきたお味噌ですが、
京都では、普段使いでお味噌汁に入れていただくものではありません。
正月の祝い膳としてお雑煮にし、
ハレの日=特別な日“に頂く、いつもとは違うお味噌です。
ハレ”と呼ばれる日は、
冠婚葬祭や成人式、七五三などで、
人生の節目となる日に頂きます。
京都で生まれた白味噌を使ったコスメは、
毎日を”ハレ”の日へ導いてくれます。

~The Day Spaコメント~

味噌は、外国人も既に良く知っていて、
外国で麹は関心の高い美容成分なので、
麹が多く含んだ白味噌は魅力的ですよね。
しかも、白味噌は外国人あまり知らないので、
京都で生まれた白味噌は、
日本に一歩踏み込んだもので特別感があります。

ハレの日に頂く”というカルチャーも良いですね。
単純にあの白味噌のねっとり感と香りをいかして、
フェイスパックにしたら、
斬新なものができそうやね。(笑)

 

 

”お神酒”で、神様のパワーを取り入れる。

神様にお供えする「お神酒」は、
神前に供えたお酒をおさがりとして頂くことで、
お神酒に宿った神様の霊力を体内に取り入れることができます。
発酵学や微生物の存在が確認されていなかった頃に、
酒造りは「醸すという行為は人間による作為的なものではなく、
自然の見えない力=神によって行われる。
と考えられていたことから、
お酒は、神様が造ったとも伝えられています。
良質の伏流水に恵まれた
京都・伏見のお酒を使った、お神酒コスメは、
京都の神様によってエナジーを回復し、
新しい自分へ生まれ変わることができます。

~The Day Spaコメント~

お神酒かぁ、
日本酒”で提案してこない変化球ですね。
お神酒は、神様のパワーをお裾分け頂ける。
お酒は、神様が作ったものと考えた酒造り職人。
クレイジーでスピリチュアル体験ですよね。
だけど、やっぱり出身国によっては
お酒を禁止している国もあるので、
お神酒=日本のカルチャー”として伝えた上で、
使用して頂かないといけない。
そのあたりは丁寧にいきたいですね。
「ご祈祷済みのコスメ」も良さそうだなと思います。

 

Cosmetics BRANDING project#2

 

次は、多田さん・川上さん・水博士の白石さんチーム。
地下水”と””を使ったコスメの提案です。

 

都の繁栄の源は、”地下水”にあり。

風水の世界では、昔から京都の地底には、
龍が棲んでいると伝えられています。
その龍の正体は”地下水”で、
実は、琵琶湖の水量に匹敵するほどの水が
地底に蓄えられています。

昔は、物の運搬や移動に水が欠かせず、
水資源に恵まれた京都は、都に適した場所でした。
酒作り、京菓子、京友禅、豆腐などが次々と誕生し、
今もこの地下水は、京都文化を支える重要な資源になっています。
京都の地下水を使ったコスメは、
京都が様々なカルチャーを繁栄してきたように、
新たな美の開花を追求します。

Cosmetics BRANDING project#2

~The Day Spaコメント~

京都の地底に、”龍”と呼ばれた
琵琶湖の水量ほどの地下水があるなんて、知らなかったです。
そう言われてみると、
お酒・お茶・京友禅・豆腐。
全部水が無いと生まれなかったカルチャーですよね。
コスメも実は、半分以上の成分が「水」でできています。
だから、絶対に水が必要です。
でも適当な水より、京都の地下水みたいに、
何かストーリーのある水の方が、
京都と繋がっている気がしていいですよね。

 

Cosmetics BRANDING project#2

(水博士の白石さんは、地下水の秘密を探すために
「京都の名水所」を多くまわりました。)

 

 

京都で、1200年燃え続ける炎の”灰”。

京都をリサーチして知った、
比叡山延暦寺の「不滅の法灯」。
不滅の法灯は、最澄が豊かな人生と世界平和を願い灯したのが始まりで、
「いつも変わらないように」という決意表明のために
1200年間、その火を絶やすことなく燃え続けています。
その後に「油断大敵」や
ずっと燃え続けていく=永遠、変わらない象徴」と
伝えられるようになりました。

でも、この”永遠の炎”を
成分として入れることは出来ないので、
燃えているからには、そこから生まれた「」があるはずだと思い、
不滅の法灯から生まれた””を使ったコスメを考えます。
いつも変わらない美しさと永遠の美を手に入れます。

 

~The Day Spaコメント~

1200年燃え続ける炎から生まれた”灰”って、
不死鳥を彷彿させますし、
”永遠の美”は手に入らないんですけど、
不滅の法灯がある限り、
手に入りそうな気持ちになりますよね。
とてもスペシャルな灰なので、
限定アイテムとして展開したら良いかもしれません。
でも、美容効果的には、
灰は”洗浄効果”が高いので、
オイル肌の若い方に向きます。
そうなると対象年齢が若い方限定になるので、
コスメとして展開するには少し惜しい気もします。

 

Cosmetics BRANDING project#2

(多田さんは比叡山延暦寺に行き、
不滅の法灯を分けた小さな炎を見たそうです。)

 

最後は、林さん・野くん・田中くんチーム。
四季”と””を使ったコスメの提案です。

 

 

日本の”四季”の移ろいに美意識を感じる。

世界中に、季節(四季)はありますが、
日本には、季節を歌った和歌や季節の節目を示す言葉として
用いられる”二十四節気”、
四季を描いた”花札”など、
四季を大切にし、
表現する心から生まれたカルチャーがたくさんあります。
生け花は京都で生まれました。

春の芽生え、夏の繁茂、秋の彩り、冬の枯枝。
自然の変化を見て、四季を繊細に感じとれる感覚に、
日本人の本来もつ美意識があると思います。
京都の風景や四季に合わせた植物をコスメに使い、
四季の移ろいに美を見出した日本人や京都の美の心にふれます。

 

~The Day Spaコメント~

確かに、季節は日本だけでなく
世界中にあるけれど、
四季といってもその土地によって随分違いますよね。
そこから生まれた、二十四節気に、七十二候は、
日本人のとても繊細な季節の移ろいが描写されています。
とてもロマンチックだなと思います。
製産コストはかかりますが、
季節に合わせて中身が変わるのもいいですね。

 

Cosmetics BRANDING project#2

(奥からThe Day Spaの河﨑さんと廣田さん。)

 

 

かぐや姫は、京都の”竹”から生まれた?!

古来から積極的に日本各地に植えられ、
日本の美を形作ってきた竹。
成長速度が速く、数ヶ月で立派な竹に成長します。
国内だけでも約600種の竹があり、美容効果は抜群です。
平安初期にできた最古の物語「竹取物語」は、
京都が物語の舞台だったと言われ、
かぐや姫は竹の美容成分マダケエキス
美しくなったとも伝えられています。
京都の””を使ったコスメで、
かぐや姫”のような美しさと光輝く毎日へ導きます。

Cosmetics BRANDING project#2

~The Day Spaコメント~

男子チームから、
「かぐや姫」の提案がでてくるとは、意外でした。
今回発表された中で、
竹は、一番美容成分が豊富で気になる素材です。
かぐや姫が京都で誕生した説も驚きで、
その竹から作ったコスメは、
日本人ならだれもが物語を知っているので、
美しい想像がつき易いですが、
外国人にはお話をまず伝えないといけないので、
商品の伝え方が課題ですね。

 

以上で、今回のプレゼンテーションは終了です!

どの提案も良い反応を頂けました。
この発表を元に、The Day Spaさんの方で一度方向性を絞られます。

Cosmetics BRANDING project#2

どのアイディアが、京都のエッセンスとして採用されるのか、
今後の展開が楽しみです。

私たちの京都リサーチは、まだまだ続きます。

 

つづく

2019.04.01更新