
催事
レポート
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BEAMS JAPAN 催事レポート
KYOTO T5は、2018年12月末~1月末に、
Whole Love Kyotoと共同で、
東京・新宿にある”BEAMS JAPAN“で
期間限定ショップを行いました。
日本の魅力を多様なジャンルと、
独自の視点でイノベーションするカルチャーショップ。
バイヤーの鈴木さんに京都の魅力や、
伝統工芸についてお聞きしました。
バイヤー 鈴木 修司さん
鈴木さんは、そもそも私たちをどこで見つけられて、
イベントになったのでしょうか?
KYOTO T5センター長である
酒井さんの友人の方に強く勧められて、
その存在を知りました。
-親子ペアで履ける”HANAO SHOES Kids”
今年はHANAO SHOESだけでなく、
CHOCHIN CAPや、ICE CREAM GIFT、
天然藍染めシャツも展開しました。
どのようなお客様が購入されていましたか?
お客様の反応が気になります。
CHOCHIN CAP・ICE CREAM GIFTについては、
他にあまりない見た目の面白さで購入されたお客様がいたそうです。
外国人は元より日本人の方にとっても新鮮だったようです。
-提灯の伸縮をいかした、CHOCHIN CAP
-市販のアイスクリームを買うと付いて来る
”木のスプーン”の形に着目した、
ICE CREAM GIFT 。
– Whole Love Kyoto Shirts (藍染め)
着れば着るほど藍色が透明に向かう、”育てるシャツ”。
「伝統工芸をイノベーションする。」と言えば、
すでに様々なデザイナーや企業によって生まれた商品がたくさんあります。
BEAMS JAPANが提案した以外で、
これぞと衝撃を受けたモノや企画はありますか?
BEAMS JAPANで大成功した、
イノベーションアイテムも教えて下さい。
それこそ、ハナオシューズには衝撃を受けました。
とても面白いものだと。
BEAMS JAPANで大成功したアイテムといえば、
瀬戸のまねき猫、信楽焼のたぬき、日田の下駄サンダルなどです。
-楊子入れ・箸置き・キーホルダーに、忍者たぬき!
-大きいたぬきで、なんと120cm。
信楽焼のたぬきは、鈴木さんの提案だとお聞きしました。
“八相縁起”と言われ、
8つの有難い意味をもった信楽焼のたぬきが、
どうせ欲張りなら、もうひと欲張りで、
“ハッピー”を引き寄せるBEAMSの”橙色”になっています。
120cmの大きなたぬきに、キーホルダー、小物入れ、
種類もたくさんありますが、
ヒット商品にはどんな共通点があると思いますか?
このご時世、老若男女みんな、
「縁起」の良さそうなものを求めているのかなと感じます。
それと、他では手に入らないものでしょうか。
なるほど。縁起ですか。
そう思うと工芸品は”縁起”がデザインされたものが多いですよね。
個人的なブームですが、工芸品を知るには、
自分の手で触ることが重要だと気付きそばに置きはじめました。
触ったり見たりすることで、
知り得ない美しさやチャーミングな面を発見します。
鈴木さんは、ともに暮らしている工芸品はありますか?
たくさんあります。
日本各地や世界中の陶磁器、染織品、木工品、紙、
多岐にわたる工芸品や手仕事の品々を愛用しています。
自宅は地元の大工さんが建ててくれたのですが、
家も工芸品なのではと考えています。
-鈴木さんの私物で、熊本県の竹細工職人から
直接に譲り受けた籠。
鈴木さんは、BEAMS JAPANで
どのような思いでバイイングされていますか?
商品を通して、
その物が持っているストーリーとか
背景を感じて頂ければ。といつも考えています。
ただ物を買うということではなく、
それを通して何か感じてもらいたいなと思っています。
最後に、鈴木さんが思う「京都だけの魅力」は何ですか?
京都は日本の最高峰の工芸品や文化が集まった場所だと思います。
京都は京都で、唯一無二なところではないでしょうか。
2019.04.01更新