温新知故
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京の路地の
音風景

ONSHINCHIKO
Satoshi Nonaka×Shigeru Kishida

Text by Naoya Matsushima from ENJOY KYOTO
Photo by Saki Hirai
文:松島直哉
写真:平居 紗季

温新知故
野中智史×岸田繁

京都のアートやクリエイティブ活動の
最新事情を訪ねてみると、
その奥には必ず伝統という財産が
豊かに広がっていたりする。
いわゆる「古きを訪ね新しきを知る」
という視点からではなく、むしろその逆、
新しいものの向こう側にこそ垣間見えてくる
京都の先人たちの、技や知恵。
この対談シリーズでは、
若い職人さんやアーティスト
伝統文化の世界ではない人からの視点も交えた
異色の対談集というかたちで
京都の伝統文化に新しい光を当ててみたい。

 

第2章 京の路地の音風景

野中智史×岸田繁

野中智史×岸田繁

(三味線職人/三味線奏者) (作曲家/くるり/京都精華大学特任准教授)

 


 

野中智史

(三味線職人/三味線奏者)

野中智史×岸田繁

1982年生まれ。京都市出身。
幼少の頃から三味線演奏の稽古をはじめる。
高校を卒業後、園部町(現南丹市)の京都伝統工芸専門学校を卒業後、
三味線製造・販売「今井三絃店」に入り、職人(棹制作)修業に入る。
それとともに演奏会や舞踊会等の本格的な三味線演奏は辞める。
職人修業を始めてから数年後、
かねてよりお世話になっていたお茶屋さんから
座敷での演奏を頼まれることや、
落語会の出囃子や色物出演なども増えていく。
現在は三味線職人として、弾き手として活躍するほか、
講演会や三味線体験教室などもおこなっている。

 


 

岸田繁

(作曲家/くるり/京都精華大学特任准教授)

野中智史×岸田繁

1976年生まれ。京都市出身。
1996年、立命館大学在学中にロックバンド・くるりを結成。
ボーカル、ギター、作詞作曲を手がける。
1998年、シングル「東京」でメジャーデビュー。
その後も「ばらの花」「JUBILEE」「言葉はさんかく、こころは四角」「Remember me」などヒット曲を多数輩出。
現在、くるりとしてオリジナルアルバム12枚を発表している。
2003年、くるり名義で『ジョゼと虎と魚たち』のサウンドトラックを手がけ、
2011年に『奇跡』で劇伴と主題歌を担当。
また映画「まほろシリーズ」では岸田繁名義で劇伴を担当している。
2007年から現在まで毎年9月に開催される京都音楽博覧会の主催や、
2016年からは京都精華大学の客員教授、
翌年からは特任准教授を務めるなど
地元・京都での活動も多く、2017年より京都府文化観光大使も務めている。
同年には京都市交響楽団とともに「岸田繁『交響曲第一番』初演」を発売。
続けて2019年3月「岸田繁『交響曲第二番』初演」を発売した。

岸田繁オフィシャルサイト
https://shigerukishida.com

くるりオフィシャルサイト
http://www.quruli.net

つづく

 

2019.05.01更新