最終プレゼン

KYOTO T5より
スパ・コスメ研究チームが結成。

Cosmetics BRANDING
project 4

Research members

Asano Kaito
Fuji Yuka
Kawakami Chikoto
Kazeto Honoka
Shiraishi Yoko
Tada Misuzu
Tanaka Riku
Hayashi Misaki

研究メンバー

空間デザインコース2年 淺野 快斗
空間デザインコース4年 藤井 邑夏
ファッションデザインコース2年 風戸 穂乃花
ファッションデザインコース2年 白石 陽子
ファッションデザインコース2年 多田 美鈴
ファッションデザインコース2年 田中 陸
ファッションデザインコース2年 林 美沙季

「メイドインジャパンのコスメ ハイブランドを作りたい」と、
大阪を拠点として全国で体験を伴うスパを運営している
The Day SpaさんよりKYOTO T5に相談がありました。

「日本らしさが伝わりやすいのは、京都のエッセンス」と、
外国人の方に日本のThe Day Spaでしかできない体験や
コスメを届けたいとのこと。
KYOTO T5の学生がコスメに入れる「キーマテリアル」や、
スパでの体験やギフトまで、
全体的にリサーチ
&デザインしていく過程をここに公開していきます。

 

(4)_最終プレゼン

スパチームが提案する、Made in Japanコスメブランド制作も
いよいよ大詰めです。

前回のプレゼンテーションで、
テーマは、一番反応がよかった「伝統色」に決定しました。

最終プレゼンでは、
「伝統色」をテーマにするコスメブランドを
The Day Spaさんに具体的な提案します。

京都についても、伝統色についても、
半人前の私たちは、出来る限りたくさんの本を読み、
コンセプトを見直しました。
学んだことは、
「伝統色には、日本人の感性がつまっている」ことです。

もの凄く繊細な美しい感覚をもち、
季節に目をとめ、共に歩んできました。

日本人の心の豊かさはこういう感覚にあるのではないでしょうか?

そんな私たちが辿り着いた、
海外向けのMade in Japanコスメブランドです。

Cosmetics BRANDING project#4

ブランドコンセプトは、
「季節の色を、まとう。」

Cosmetics BRANDING project#4

日本には平安時代にうまれたがたくさんあり
その色は、移り変わる四季の中から生まれました。
季節の色をまとい、日々見過ごしてしまう細やかな季節の表情に
目をとめてみませんか。
うつろう季節の美しさ、儚さを愛でた日本人の美のこころを贈ります。
製品に込めたい、大切なスピリットは、

1「色をまとって、自然とつながる。」

日本には、「全てのものに神様が宿っている。」という考え方があります。
もちろん、花や草、自然にも神様が宿っています。
私たちは、自然から生まれた色にも、全て神様が宿っていると考えます。
色と向き合うことで、自分を見つめ直します。

Cosmetics BRANDING project#4

下鴨神社にある「さざれ石」は、年とともに成長し、
「岩」となると信じられている神霊の宿る石。

 

2「季(とき)を表すかさねから、自然を読み取る感性を育てる。」

日本で生まれた色を使って、季節を表現する「かさね」という文化があります。
「かさね」は季節の細やかな表情を、2色の色をかさねることで表現しています。
かさねをまとって、自然に近づこうとした日本人の美のこころに触れ、
自然に対する豊かな感性を育みます。

Cosmetics BRANDING project#4

書籍/紫紅社「王朝のかさね色辞典 吉岡幸雄・著」より抜粋。
この2つのスピリットをブランドの特徴に、製品を展開します。
化粧品の展開は、2パターン提案しました。

Cosmetics BRANDING project#4

Aチーム(風戸・多田・あさの)の製品は、
それぞれの化粧品に伝統色の名がついています。
決められた2つの製品を選ぶと、2つの伝統色によって「かさねの色目」を
手に取れるように、自然を愛でる遊びを忍ばせます。

「かさね」から季(とき)を感じ、
移りゆく自然に美しさを見出した和の心を育みます。

具体的には、

洗顔は、 紅梅です。京都では北野天満宮が有名です。
古くから人々に愛され、暖かさを告げる風物詩として喜ばれてきました。
紅梅の洗顔で顔を洗い、梅の花が咲き誇るような美しさを放ちます。

化粧水は、淡青です。
淡青は、かすかに青みを帯びた淡い緑色のことで、
京都では、山々に囲まれた大原のよもぎを彷彿とさせます。
清らかな環境で、健やかに育つよもぎに想いを馳せ、
淡青の化粧水で大自然のエネルギーを肌に満たします。

Cosmetics BRANDING project#4

書籍/世界文化社「京のいろ 荒井和生・文/田口 葉子・写真」より抜粋。

美容液は、かなり挑戦的に、朽葉です。
「朽ちた葉っぱ」って印象が良くないと思うのですが、
紅色になった木の葉は、木の葉にとって最も美しい瞬間ではないでしょうか?
日本人も美しいと共感する情景ですよね。京都では南禅寺で見られます。
重なり合う木の葉のように栄養をゆっくり肌に補給します。

夜用クリームは、白色です。
白は、全ての光を反射する最も明るい色。寒気が強まると、京都の比叡山は白く雪化粧をします。昔から神聖な色とされ、清浄無垢の象徴、白で最後に肌をあらゆることから守ります。

Cosmetics BRANDING project#4

Aチームの製品は、購入する楽しさがあります。
2つの製品を選んで「かさねの色目」を楽しめる魅力について紹介します。

淡青 <化粧水> 朽葉 <美容液>を選ぶと、
「楓紅葉のかさね」になります。

楓紅葉のかさねは、
紅葉といっても赤く紅葉した楓の葉を表している訳ではありません。
淡青を使って、徐々に紅葉しつつある楓の葉を表現しています。
寒くなるにつれて移りゆくいろんな木の葉の表情のように、
化粧水と美容液がお肌を彩ります。

<夜用クリーム>と紅梅 <洗顔>は、「雪の下のかさね」になります。
梅の花の上に雪が降り積もる様子を表しています。
雪の下で春を待つ梅は、洗顔後、十分栄養を補給した美しい肌を、
クリームがその美しさをカバーするようです。

かさねの色目は、吉岡幸雄さんの「王朝のかさね色辞典 紫紅社」を参考。

Cosmetics BRANDING project#4

続いて、Bチーム(藤井・白石・林・田中)の製品は、
それぞれの化粧品に、「かさねの色目」の名が付いています。

かさねは、季(とき)のめぐりを見たまま手に取って感じることができます。
移りゆく自然に儚さを感じる一方、新しい季を待ち遠しく思う和のこころを、
化粧品を使うことによって育むことができます。

具体的には、

洗顔は、白桜(白+縹)です。
白桜のかさねは、雲ひとつない綺麗な澄んだ青空の下に、
桜が咲き、桜の花びらに澄みきった青が透けている様子を表します。
青空を写す白桜は、まるで鏡のよう。
自分を写す鏡をいつも心の中に持つことで、新しい自分を見つけます。

化粧水は、葵(薄青+浅紫)です。
葵のかさねは、強い日の光をあびた葵に影ができた様子を表しています。
太陽に照らされる葵の葉からは、強い生命力を感じます。
強さあふれる自然のエネルギーを満たします。

美容液は、柑子こうじ(濃朽葉+濃朽葉)です。
柑子のかさねは、たわわに実った柑子が光にあたり、
陰影によって赤や黄色に見えた様子を表現しています。
たわわに実った柑子のような彩りをもたらします。

Cosmetics BRANDING project#4

書籍/世界文化社「京のいろ 荒井和生・文/田口 葉子・写真」より抜粋。

夜用クリームは、Aチームでも紹介した雪の下(白+紅梅)です。
雪の下のかさねは、私たちが伝統色の魅力に初めて心を奪われた、
思い入れのあるかさねで、製品に絶対入れたい1つです。

AチームとBチームの製品展開の提案でした。

The Day Spaコメント~

Aチームの、商品展開に惹かれました。
それは、製品を選ぶ楽しさ「かさね」を秘めたこともですが、
製品11つの名前になった、情景が、想像できるリンクする場所を
説明しているところがとても良いです。

紅梅は、北野天満宮。薄青は、大原。朽葉は、南禅寺。白は、比叡山。
白は特に、想像させますよね。比叡山に雪積もったのかなとか。
北野天満宮は、梅の名所ですよね。
京都の人だと定番なのかも知れませんが、
製品を購入したお客様が、外国人で全く知らなかったとしても、
実際にその情景を体感できる場所が
あるのはとてもロマンチックですよね。
製品が、日本=京都に通じている気がします。

 

スーベニア/パフューム

Cosmetics BRANDING project#4

化粧品の他に、ブランドが合わせて提案したい日本のモノも
幾つか提案させて頂きます。

1<スーベニア>美しい道具。
選び抜かれた道具を正しく使いこなすことで、
優れた化粧品と同じような効果が見込めます。

京都の職人によって作られた、美しい形、
・漆を施した「高級
・内側に梅の花を施した「和傘」
・伝統色は456色又は、それ以上だと伝えられており、
それが全部見れて、お便りとしても送れる「ポストカードBook
かさねのスカーフ
その他、けん玉や櫛など。

Cosmetics BRANDING project#4

Cosmetics BRANDING project#4

The Day Spaコメント~

京都の職人さんが作った「形」って、
みなさんが言うように正しく使いこなすことで、
優れた化粧品と同じような効果が、本当に見込めると思います。

提案頂いた中だと、「ポストカードBook」と
かさねのスカーフ」「櫛」が良いと思いました。
スカーフは「ふろしき」にしても良い気がします。

けん玉やまごの手も面白いですが、
けん玉は、Louis VuittonSupremeも作っていて、
世界に浸透してきた形な気もします。
もう少し、海外でも手に入りにくい技術によって
作られた日本のモノが良いと思います。

 

香水にも興味があるとお伺いしていたので、
季節の節目「節句」を取り入れた、
スペシャルなパフュームも提案させて頂きました。

2<パフューム>毎日が、あなたにとってハレの日でありますように。
日本の季節には、「五節句」と呼ばれる、特別な5つの節目があります。
その中でも、奇数で一番大きい「9」が重なる99日は、「菊の節句」と言い、
昔からめでたい日とされています。
今日も明日もその日を想う、魅惑のパフューム。ハレの日をあなたから。

Cosmetics BRANDING project#4

3<外国のお客様向けサービス>四季のある国に生まれた、喜びを味わうギフト。
「雪は天から送られた手紙である」中谷宇吉郎の有名な言葉です。
季節とともに歩む日本から、お客様のもとへ季節の訪れを届けます。
季節風のように、やさしい始まりを告げる贈り物です。

贈り物内容:
七草粥セット(七草の節句)
桃の花のブーケ(桃の節句)
菖蒲湯(菖蒲の節句)
七夕・短冊セット(笹の節句)
菊の花のクリスタルペーパーウェイト(菊の節句)など

The Day Spaコメント~

前回のプレゼンテーションに上がった、「節句」の登場ですね。
節句は、季節の中でも最も特別な節目になる日=ハレの日と
お伺いしたように思います。
実は、あれから少しまだ気になっていたのですが、
なんとパフュームとして提案頂き!!欲しいと思いました。
どんな香りだろうとも気になりますし、
この香りで毎日がハレの日になりそうですよね。
めでたい&ありがたい製品になりそうです。

3番目の節句のギフトは、とても嬉しいし、母国に帰られたお客様にも
日本からお届けしたいのですが、食べ物を贈るとなると、
万が一、お体に合わなかった場合や宗教的に難しい食べ物だった場合に、
お客様を大変な目に遭わせてしまう可能性があるので。。
現実的に厳しいですね。アイディアはとても良いなと思いましたが。

 

Cosmetics BRANDING project#4

最終のプレゼンテーションが終わり、

これからThe Day Spaさんと私たちの
Made in Japanコスメブランド」が誕生。
ここから先は、商品のパッケージやスーベニアを京都の職人さんと共に、
制作していきます。

いよいよ形になるので楽しみですが、
ブランドの誕生・製品の完成まで、しばらくお待ち下さい。

つづく

 

2019.06.01更新