
京都100年かるた
#い #せ #ふ
「京都100年かるた」は、
京都の〝100年〟にフォーカスをあてたもの。
遊びながら、京都を知る・学ぶ・楽しむことができます。
リサーチ、インタビュー、
撮影を元に絵札と読み札の作成をしています。
京都いろはかるたを参考に各47枚。
シリーズ化を目指し、第一弾は京都の河原町。
新しいお店が建ち並び、観光客で溢れかえる街の中には、
実は、人知れず100年以上の歴史を持つ
お店や建物が残っています。
新しい中にも古き良きものが残り、
伝承されている河原町にスポットをあてています。
#い
今酒場
長屋昔は
糸工場
富小路通 「SPRING VARREY BREWERY」 築100年
ビールはお好きですか?
京都には数々の有名な酒蔵がありますが、
富小路通りでは クラフトビールの飲み比べができるお店があります。
店主の方は、歴史ある錦商店街の近くに位置する場所で
京都というブランドを守り続ける為にも、
原料から京都産にこだわり京都でしか味わえない ビールを提供しています。
お店自体は新しいですが建物は歴史ある長屋を使用しています。
この長屋、元は大きな糸工場として使われていたそうで
京都に残る長屋でもっとも全長が長いと言われています。
また同じ敷地内には長屋には似つかない洋館があって
現在は従業員の休憩スペースとして使われていますが、
元は洋館で海外からの客人を振る舞う場として使われていたそうです。
京都の歴史を感じながら京都のビールを飲み比べる
京都尽くしのお店へ足を運び入れてみては。
SPRING VARREY BREWERY
〒604-8056 京都府京都市中京区高宮町587-2
TEL:075-231-4960
定休日:なし
営業時間:11:00-23:00
URL:https://www.springvalleybrewery.jp/pub/kyoto/
#せ
戦後から
見守り続ける
軒下を
六角通 「辻森自転車商会」 創業120年
京都で暮らすには自転車が必須です。
東洞院六角の角に位置するこのお店は120年続く自転車屋であります。
辻森自転車商会の特徴は看板が自転車であることです。
この自転車は戦後すぐにできたもので
掲げられてから今までずっと軒下を守り続けてきました。
また、いつでも外にお店の人がいて、
通りかかった人や自転車を直しに来た人 通りすがりに
自転車のタイヤの空気を入れに来た人と 言葉を交わし、
自然と人が集まるところです。
今は先代から受け継いで1人でお店を切り盛りしていますが、
辻森自転車商会で代々守られていることがあるそうで
「どんなに暑い夏でも、雪が降る寒い冬でも、 必ず外に出て仕事をすること。自転車屋さんはふとした瞬間に立ち寄れるような場所でいなきゃあかんねん。」 と教えていただきました。
現代では街全体の付き合いが薄れていますが、
辻森自転車商会はこの先も看板と店主さんで
この街を見守り続けてくれることでしょう。
辻森自転車商会
〒604-8135 京都府京都市中京区三文字町226-1
TEL:075-221-5732
定休日:日曜日
営業時間:9:00-18:00
URL:http://tsujimori.com
#ふ
筆の毛の
主は様々
十二種類
六角通 「金翠堂」 創業120年
普段習字や絵を描いていないとなかなか馴染みのない物ですが
ボールペンやシャープペンシルのない時代
人間が文字を書くときに使われていたのは“筆”です。
金翠堂は筆専門のお店。
店内には大小、形様々な筆が店内にずらっと並べられています。
また頭上には何種類もの動物の絵が飾られていて
この絵について聞いてみると どうやら絵に描かれている動物は
店内にある筆の毛の持ち主だそうで
全12種類の動物の毛が使われているみたいです。
蒔絵(漆工芸の装飾法の一種)に使われる筆の毛は
ねずみの腋毛を使っていると聞いたことがありますが、
先人はそれぞれ自分の職にあった筆を求め
様々な動物の毛を試し愛用し続けていたと言われています。
馴染みはないですが12種類の筆を触り、試して
自分にあった筆を見つけてみるのも面白いかもしれません。
金翠堂
〒604-8073 京都府京都市中京区大黒町六角富小路西入79
TEL:075-221-0701
定休日:なし
営業時間:10:00-17:00
2019.06.01更新