「ABLE DESIGN AWARD」

ミラノサローネ
ABLE DESIGN AWARD(5)

私たちKYOTO T5は、
京都という街に根付く伝統文化、
そして職人さんのことについて学び、
「京都はこんなに奥が深いんだぞ!」ということを
伝えるために活動しています。

そんな私たちKYOTO T5は、
12 月上旬から2月上旬までに行われた、
株式会社エイブルが主催する空間のデザインコンペ、
ABLE DESIGN AWARD」に応募しました。

 

 

(5)_一隅を照らす

やって来たVIPプレビューの日。
初めて英語で話して応対する、ということもあり、とても緊張していました。
また、ミラノサローネの私たちの展示に合わせて、
小嶋商店さんのことや石清水八幡宮さんのこと、私たちの空間のコンセプトを書いたリーフレットも用意しました。

ABLE DESIGN AWARD

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来てくれた方達に空間の説明をし、チラシ配りをしていきます。

この日からは一番いいと思ったグループにコインで投票が行われます。
この、コインでの投票が一番多かったグループが優勝、グランプリを掴むということもあり、メンバーは気合いが入っていました。

このVIPプレビューの日、私は自由の時間が多かったので、
スタジオ内のブースを見て回っていました。

そこで出会った方に私たちの空間の説明をしたところすごく感動してくださって、「ブースに絶対行きます!」と言ってくださったのが嬉しかったのです。

私たちのブースに戻った私がまず実感したのは、
「自分の英語力のなさ」でした。伝えたいことが次々と出てくるのに、
英語がわからない…。
本当に歯痒かったのですが、めげずに話しかけたり、中に入ってくれた人を見ていると、「ここ、声が響くね!」とノリノリで歌い始める人、
カップルで入ってくれて、いい雰囲気になってそのままキスした人…など、
初日にして様々な「Laugh」が生まれていくのを目の前で見て、
とても幸せな気分になりました。

次の日は、マスコミに向けてのプレ公開。
やはり、カメラを手にしている人が多い印象でした。

そんな中、たくさんの日本の方もブースにきてくださいました。
私たちが展示を行った会場は、比較的日本の企業が多く出展しているように感じました。

実際に、横のブースで和紙を使った照明を考えていらっしゃった人とたくさんお話することができたりもしました。
やはり、日本語で話すということで、「一隅を照らす」というコンセプトになったわけをスムーズに伝えることができ「本当に素敵なコンセプトですね!」と褒めてくださる方、感動してくださる方が多くいらっしゃいました。

しかし、英語は思うように話せず、「英語が少ししか話せなくてごめんね」というと、「そんなこと全然ないよ!」と慰めてくれたり、ハグしてくれる方もいたりして、
海外の方の心の広さにびっくりしたりもしました。

次の日、4月9日からはついに一般公開。
グランプリが発表される11日までの2日間、投票が本格化していきます。

ABLE DESIGN AWARD

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会場の様子

 

結果発表

小嶋商店さんで撮影した、提灯を作る過程を記録したものをつかって説明したり、
小嶋商店さんのお父さんが手書きで書かれた提灯が作られる過程を書いたTシャツをメンバー全員で着て説明したりと、
自分たちができることを精一杯していました。

提灯のこと、小嶋商店さんのことを説明していく中で、特に外国の方から注目を集めたのは、
「提灯をが3日間で作られたこと」と、「手作りの和紙で作られていること」でした。

「3日間で作ったなんて、信じられない!」と、みなさん感動していらっしゃいました。

ちゃんとコンセプトを説明。
それぞれ英語で伝えることに対して難しいと感じながらも、英語が通じた喜び、提灯の良さが伝わった喜びを感じていました。

そして、もうひとつ評判を集めたのが、
CHOCHIN CAP。
みなさん、「それ何!?」と興味津々で、一緒に写真を撮られたりしていらっしゃいました。

ABLE DESIGN AWARD

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そうしてあっという間に、審査員による審査、そして結果発表の日がやってきました。

審査員の方が提灯の中に入ってメンバーの説明を聞いているときも、私たちはすごく緊張していました。
でも、そうしていくうちにも授賞式の時間はやってきました。

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↑空間の説明を英語でスピーチするメンバー。

ライバルには、ミラノの大学もありました。
やはり、地元ということもあり、「地元票」がとても多く正直グランプリがどの大学になるかはわかりませんでした。

あっという間に結果発表がやってきました。

一位、グランプリに選ばれたのは・・・

東京大学さんの空間でした。

東京大学さんの空間は、プレゼン審査の段階から実現に向けてかなりブラッシュアップがされた、鏡を使いながら茶室をイメージした空間でした。

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審査員の方からは、空間がさらに「デザイン」されブラッシュアップされたことが評価されていました。
そして、私たちの空間が受けた評価は、
「小嶋商店さんや日本の伝統工芸について、海外の方に知ってもらいたいという事に対しては成功しているけど、デザインがされているかといえば疑問」という事でした。

授賞式が終わり、空間に戻った私たちは、しょんぼりとしていました。
そこに、審査委員長の小山薫堂さん、ミラノ大学で先生をしていらっしゃる方が「そんな顔せずに、笑ってください。ほら、この提灯の中に入った人みんな、笑顔になってるでしょ。みんな、この空間を通じて、『Laugh』を感じていらっしゃいますよ。」
と、励ましに来てくださいました。
その瞬間から、悔しさからなのか涙が出てきて、気づいたらメンバー全員が泣いている、という状態になっていました。

小嶋商店さんにも連絡させていただいたところ、本当に悔しそうにしていらっしゃいました。
その中でもお世話になった方々からもたくさんの励ましの言葉をいただきました。

ミラノの大学の方、小山薫堂さん。そしてたくさんの方々からの励ましを受けて、私たちメンバーはまた、最後の日まで、
日本の伝統の凄さを伝えるために来てくださった方達とたくさんの会話をしていきました。

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やはり、みなさんがこの提灯の中に入って、伝統のすごさを実感し、笑顔になって帰っていく…という事を見るのは、何度見てもとても嬉しく、なんだか私まで誇らしくなったのを覚えています。

そうして、ミラノサローネは、無事閉幕。
私たちは、撤収作業を行い、
4月16日、無事日本に帰国しました。

ミラノサローネを経て感じた事、ミラノに行って感じた事は、
「すごいと思ったものには素直に『すごい!』と言えるか」というのがものすごく大事なんだという事でした。
日本では、「いい!」と思ったものでも胸の中に秘めておいて、大事にとっておく、ということが多いんだろうなと感じていたのですが、
外国では逆で、すごいと思ったら素直に声に出して、気になったことがあればすぐに質問して…。ということをしている方がすごく多いなと思いました。

そして、幼稚園、保育園の年代から社会科見学として訪れる団体が多かったり、
休日には親子でサローネを見にきていたりと、
小さい頃からアートに触れる習慣がある事にも驚き、同時に羨ましくも思いました。

 

お礼と報告

ミラノから帰国して約2週間。
石清水八幡宮さんと小嶋商店さんに、お礼に行かせていただきました。

ABLE DESIGN AWARD

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↑現地での報告の様子

小嶋商店さんも、石清水八幡宮さんも、海外の方の反応、現地での写真をお見せすると、すごく喜んでいらっしゃったのが印象的でした。

今回のミラノサローネにて得た経験は、かけがえのないものになりました。
改めて実感したのは、
「今回の作品は、本当にたくさんの方の支えがあってこそできたもの」という事。
提灯を作ってくださった小嶋商店さん、竹を提供してくださった石清水八幡宮さん、設営をしてくださった方、現地での対応をしてくださった方、私たちをミラノへ送り出す準備をしてくださった方々…。

誰1人欠けても、今回のミラノサローネでこんな経験はできなかったのではないかなと感じています。

本当にありがとうございます。

今回の展示が終わったことで、一旦このプロジェクトは幕を下ろすこととなりましたが、11月には、比叡山にて提灯の空間がよりブラッシュアップされた形で展示されることが決定しています。

ぜひ、楽しみに待っていただけたらと思っています。

それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました!

おわり

 

2019.07.01更新