京都文化
トリハダ通信
4

篆刻 和綴じ本 文人文学

“漢詩、篆刻、” とは
学生による授業レポート(5)

Kyoto Art class
Report4
“Kanshi,Tenkoku”
Text by Sakiyama Saki


京都文化 トリハダ通信4
漢詩 篆刻
基礎美術コース 2年
崎山 紗己

(5)_ 令和元年 瓜生山漢詩集

作詩の構成として、
起句 ○○/●●/●○○( 韻 )
承句 ●●/○○/●●○( 韻 )
転句 ●●/○○/○●●
結句 ○○/●●/●○○( 韻 )
と前回お話しましたが、内容としては

起句 破句(状況説明)
承句 そして・・・
転句 ところで
結句 やっぱり(自分の気持ちを言う)
といった構成になっています。 篆刻の時と同様に、今回の漢詩も皆で一冊の本にまとめていきます。

自分で作った漢詩と、その情景の絵。そしてこの授業で作成した氏名印を押して完成です。

それでは最後に、皆と先生がこの5週間を経て作った詩を見ていきたいと思います。

篆刻 和綴じ本 文人文学

篆刻 和綴じ本 文人文学

令和元年、瓜生山漢詩集の完成です! 一冊の本にすると、なかなか見応えがあっ て、愛着もあって良いです。

 

文化の優美を感じる

篆刻から始まったこの5週間、日常の中ではなかなか馴染みのなかった漢詩に触れることができてこの授業の間だけは時間の流れがゆったりと感じられるような、そんな日々になりました。

漢詩を作っていく中で、同じ読み方でも漢字一文字ごとに意味が違うことを普段私たちは理解しきれていないことにも気付かされた気がします。

例えば道。
漢詩に使われている似たようなものでも、 道、路、径がありますが、
道:都市と都市を結ぶ
路:都市の中を結ぶ
径:山道など

といったように、広さや長さで使い方が変わったり、青や蒼、碧など、同じ色の読み方でも濃さが違っていたり、昔の人がここまで多くの漢字を生み出したことに日々凄いなと思っていました。
あわせて、これだけ多くの漢字が生まれたことにはしっかりと意味があったのだと、改めて感じました。

漢詩で自分の感情を表現することは、楽しくも、やはりまだまだ難しいものです。 でも、英語が海外にいった時に文としてしっかり教科書のように構成されていなくとも、単語と単語を繋げるだけでも会話として成立することができると言われているように、漢字もそうなのかもしれないと思いました。
英単語を覚えるように、漢詩の詩語をもっとこれから覚えていきたいと思います。 日常の中から、詩語にあう情景を見つけたり、情景から詩語を知ったり、新たな発見として気にする対象が増えたような感じがしてワクワクしています。

英語が主流だったらよかったのに。日本はなんで孤立した漢字文化圏なのだろう。
なんてことを英語学習をはじめた小学生の頃に思ったことがあります。 1945 年の日本の敗戦によって、当時の米国人は日本語をローマ字に変え、漢字を廃止するように呼びかけたそうですが、今もこうして漢字が日本に残っていることに本当に感謝したいと思います。

おわり

 

2019.08.15更新