
催事
レポート
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KYOTO T5は、2019年7月17日~7月23日に、
JR博多駅直結、博多阪急1Fメディアステージにて「ゆかたスタイル」という夏のイベントに参加しました。
福岡市は中心に空港があり、アクセスの良さからアジア圏のお客様も多くショッピングに訪れています。九州地方”初出店”ということで、博多阪急バイヤーの福島さんに、福岡での反応についてお聞きしました。
バイヤー福島貢さん
とうとう九州地方に初進出!ありがとうございます。
福岡といえば、個人的な印象として、雑誌で”街のお洒落な人”を特集したページで、東京・大阪・福岡を目にしています。ファッションに対して意欲的な都市だとは思いますが、伝統工芸品の反応はいかがですか?
福岡は、ファッションに対する関心が高く、オシャレな人が多いと思いますが、一方でモノ作りやアートなどのカルチャーの発信も盛んな街です。
時間があれば美術館に足を運んだり、ギャラリーが併設されたカフェで作品を楽しまれる人が多いと感じています。
伝統的な工芸品も数多くあり、モノ作りに対する興味軸はまだまだ計り知れないと思います。
HANAO SHOES Craftsman 京友禅
HANAO SHOES Craftsmanという職人さんと作った鼻緒のシューズは、
京友禅の職人さんのものを今回展開しましたが、
職人の京友禅の仕事にも興味をもって、見て頂いていたのかなと思いました。
そういった伝統工芸の技術みたいなところにも、関心頂けたことに
なんだか福島さんが仰っている県民性を感じます。
展示「職人の失敗」
また今回は、お馴染みのHANAO SHOESの展開だけでなく、当サイトでもレポートのあった永田大輝さんの「Échec des artisans職人の失敗」https://kyotot5.jp/interview/2019/04/01/4576/を初めて発表させて頂きました。
販売ブースに”展示”という提案は、なかなか無いと思いますが、
お客様に見たり触ったりして頂く事で、より工芸品に対する理解を深めて頂けたように思っています。周りの反応をお伺いしたいです。また、お客様にどのような反応があったかも教えてください。
単に店頭に商品を並べ、お客様に商品を提案し販売するだけでは意味がないと考えており、今回の「職人の失敗」の展示はまさに、お客様にモノ作りの難しさや思いを伝えることのできるすばらしい展示であったと思っています。お客様も、普段目にすることの少ないモノばかりですので、興味深そうに展示品を見ていらっしゃいました。
そういえば、展示を見た方に何度か、「これはいくらですか?ほしいです。」と聞かれました。
職人の失敗を探すというアクションから、じっくりモノと向き合い、
その良さに納得頂けた一言だと思うと、この展示は販売とあわせて成功だと思いました。
実際に店頭に立ってみて、立地的に本当にアジア圏のお客様が多い印象でした。
京都も外国人のお客様は多く、京都でしか買えないものを探し求められている感じがあります。福岡に訪れた、外国のお客様はどのような商品を求めていると感じますか?Made in Japanに誇りを持つ側としては、気になります。
福岡にお越しになるお客様は、九州の食や文化、メイドインジャパンの商品を求めて来店されるお客様が多いように感じていますが、特に「ジャパン品質」に対して信頼感を持っていらっしゃる印象です。
ですので、モノ作りのこだわりや高品質など付加価値の高い商品を発信していくことが重要ではないかと思います。
外国人には、HANAO BEACHが人気。
最後に、福島さんが思う「京都の魅力」は何ですか?
私が思う京都の魅力は、「伝統とモダンが同居していること」だと思います。古き良き日本の文化と現代のカルチャーを上手に癒合させた街や人、モノ作りまでにそういったエッセンスを感じています。
ありがとうございました。
2019.10.01更新