「RCAとの合同プロジェクト進捗報告Adamチーム」

RCAとの合同プロジェクト進捗報告 Adamチーム

RCAとの合同プロジェクト進捗報告 Adamチーム(1)

京都の伝統とヨーロッパの感性から新商品を企画するヨーロッパのデザイン大学の学生との合同プロジェクト。
この取り組みは新商品を開発するため、前回に引き続き制作や研究が行われています。
前回ご紹介したロンドンのRoyal College of Art (RCA)との合同プロジェクトから、現在行われている制作や研究の進捗報告をご紹介していきます。

チームメンバー Adam、小島仁美、光岡怜伊子
こちらのチームのリサーチは以前の記事でご紹介しています


 

他チームの記事を読みたい方はこちら
チームメンバー Bronte 、加藤はるか、竹之内春花
チームメンバー Liuliu 、鈴木日奈恵


 

(1)_制作や研究の進捗

前回のプレゼンで先生方からいただいた指摘から、引箔の素材としての魅力を引き出し、修理をしたりして、長く使い続けてもらえる商品というコンセプトで提案を考え直しました。
アドバイスをもらうため、引箔の職人である西山さんの工房を再び訪問しました。

RCAとの合同プロジェクト進捗報告 Liuliuチーム

ラグ:ヨーロッパのソファースタイルによく使われ、箔の模様がよく映えそうと考えた。
ジーンズ:雰囲気的に箔に合いそう。ダメージが価値になるので、修理するコンセプトに合うと考えた。
これらのアイディアを元に、糸状で織り込んで(引箔)つくるか、素材に直接箔を貼るかアドバイスをもらいました。

西山さんのお話では、引箔は現在非常に高価な技術で、それを使って製品を作るのは値が張ってしまうそうです。
また箔を貼る場合は、生地に箔や薬品が浸透しないように固着剤などで目地を埋める必要があり、柔かい素材は質感が変わり、目地が埋まるので通気性がなくなります。

そして今まで西山さんが試した数々のサンプルを見せて下さいました。ポリエステル、コットン、麻、ジーンズ、革など、固めると大抵のものには貼れるそうです。また、バッグや財布などの既製品に貼ることもでき、ガラッとイメージが変わることもわかりました。

麻:隙間が多いので、繊維が動いて図柄を正確に出したい場合は向いていない。写真は裏側。粗いので裏まで染み込む。
デニム:ジーンズ全部に箔を着けると非常に硬い。通気性がないので暑い。

 

Rebirthing goods

西山さんと話していくうち、新しいものを一から作って買ってもらうのではなく、既に持っているものを使い続けてもらうこともエコと呼べるのではと思いました。なぜなら、箔はとても柔軟で、既製品に箔を貼ることでどんなイメージにも変えられそうに思えたからです。
加工をした箔を、自分が持っているものに好きな形に切って貼ったりもできるし、職人さんに預けて箔を貼ってもらうこともできそうです。
私たちは、すでに持っているものを素敵に変身させて、長く愛着を持って使い続けてもらうRebirthing goodsというコンセプトとして考えていくことにしました。

RCAとの合同プロジェクト進捗報告 Adamチーム

左:ポケットの形に切って、アイロンで貼るイメージ。写真は、模様の加工をした箔を直接ジーンズに貼ったもの。
右:さっそく手持ちの財布に箔を貼ってもらった。ガラッとイメージが変わり、かっこいい!下の生地は、イメージの元となった西山さんの試作。

今後は、他の素材(木材、ガラス、藁など)に箔を貼ってもらうなど実験を重ね、コンセプトをより深めていきたいと思います。
また引き続き、進捗を報告していきます。

つづく

 

2019.12.01更新

 


 

他チームの記事を読みたい方はこちら
チームメンバー Bronte 、加藤はるか、竹之内春花
チームメンバー Liuliu 、鈴木日奈恵

 


Joint project
Royal College of Art

Adam
Ojima Hitomi
Mitsuoka Reiko

共同プロジェクト
Royal College of Art

Adam
小島仁美
光岡怜伊子