職人修行日記
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「たばた絞り」

Craftsman Training diary2

Tabatashibori
Onishi Kanako

染織テキスタイルコース3年
大西香奈子

京都にはたくさんの学生が住んでいます。 そんな中、職人さんのことろで修行を行っている学生と出会うことができました。
職人さんの仕事を1番近くで見て、感じているその学生は日々どんなことを感じ、発見し、考えているのでしょうか。
今回は京都造形芸術大学 美術工芸学科 染織テキスタイルコース 大西香菜子さんにお話を聞きます。

 

田端さんのところへ 絞り染めの勉強に行きはじめた最初の日、 生地を持って湯のし屋さんと染め屋さんへ行きました。 湯のし屋さんでは染め上がった生地の しわを伸ばすなどの「湯のし」という仕上げの加工を。 染め屋さんでは絞った生地を染めてもらいます。 少し染めているところを見せていただきました。

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染め屋さんや湯のし屋さん、 それぞれ「専門」の職人さんがいました。 その理由を田端さんに教えていただきました。 それは「分業制」でつくられているということです。 伝統的な工芸の特徴かもしれません。 絞り染めに限らず様々な工芸は分業制で 各工程、専門の職人さんが作り上げていきます。 そのため、絞り染めでは湯のし屋さん、染め屋さんのほかに、 デザインを考える下絵屋さん、 そのデザインに合わせて糸を入れる糸入れ屋さん、

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その糸に合わせて布を括り、包み、 染まらないところをつくる、括り屋さんなどがあります。 そのような工程ごと順番に、専門の職人さんへ生地が渡っていきます。 実際に生地が出来上がる流れを見て、伝統的な工芸の技術の高さを実感しました。 田端さんのお父様は括り屋さんで、 田端さんは15年程前に同じ括りの仕事に就かれました。 京都の絞りといえば着物、絹、とされてきましたが 田端さんは今、絹の生地だけでなく、 日常的にもよく使われる綿の生地を扱うなど、 和服だけではなく洋服にも絞りを施されています。

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そして「分業制」もその時々でかたちを変えて、 自身で下絵を描いたり、時には、染めるところまでされています。 そのような特別なかたちで職人をされている田端さんの元でわたしの 絞り染めの勉強がはじまりました。

 

つづく

 

2020.01.01更新