京都のスープ
#03


Antiques & Art Masa

「僕は品物はお客様のご縁を頂く媒体であると考えています。ご依頼を頂いた事に感謝してお客様とのこれからの時間を大切にする事でご縁も多く頂ける気がします。」
京都の下鴨神社の近くにある、アポイント制のお店「Antiques & Art Masa」。
“ご縁” を大切にするMasaさんにお話を伺いました。

暮らしを楽しくする為の提案を

Antiques & Art Masaの店主であるMasaさんは、自身の自宅をギャラリー兼ショップにされています。
そうすることで、お客さんと同じ目線で物を提案することができるとおっしゃいます。

ギャラリーには、Masaさんが自分のピンとくる「形、質感、色」を元に選んだ様々な時代の骨董品や、現代の作家さんと共同で制作をされた作品を置かれています。

壁にかけてある「時代屏風パネル」はその一つです。

「古い物を置いているけど、みているのは今なんです。」

今と昔が入り混じる京都のような空間で、Masaさんは“お茶やお酒等を楽しくする暮らしの提案” をテーマにお店をされています。


骨董の買い物をもっと気軽に楽しんでもらいたい

「骨董は、まずは勉強しないと買えない」という感想が、骨董品を提案する立場の人間にとって一番寂しいとMasaさんは感じるそうです。

この考えを払拭する為、お店はアポイント制という方法をとられています。

「勉強は楽しいですしもちろん大切だと思います。でも、外側の知識は後からは役に立つんですけど、先にとらわれてしまうと、逆にお買い物を楽しんで頂けない要因に繋がると思うんです。」

一人一人のお客さんと対話し言葉で伝えることで、Masaさんの感性で選んだ物達とお客さんの想いが通じ、お互いに納得のいく物を提供することができます。中には、「予約制じゃなかったら行ってない」という、Masaさんの感性が好きだというお客さんもいらっしゃるそうです。


縁を切らない京都

京都にお店を開いたのも、“ご縁” があったからだとおっしゃっていました。
骨董品の多くは東京と京都に集中するそうで、日本の中でも京都はお客様とのご縁が多く頂けるそうです。

2010年にお店を始めたMasaさんは、京都は縁を切らない場所だとおっしゃいます。

一度関わりを持つと、どんなことがあっても気にはかけてくれる。
それは、人を大事にしたいという気持ちが強い証拠でもあります。

そんなMasaさんは、商売は人とのご縁があって、そのお役に立つ事で初めて成り立つと教えて下さいました。

「僕は品物はお客様のご縁を頂く媒体であると考えています。ご依頼を頂いた事に感謝してお客様とのこれからの時間を大切にする事でご縁も多く頂ける気がします。そう言った形の商いが私自身もとても楽しく、合っていると思います。」


京都のスープ
#03
Antiques & Art Masa

文:
鈴木日奈恵(基礎美術コース)

Antiques & Art Masa HP:
https://art-masa.com/

京都のスープ
#03


Antiques & Art Masa

「僕は品物はお客様のご縁を頂く媒体であると考えています。ご依頼を頂いた事に感謝してお客様とのこれからの時間を大切にする事でご縁も多く頂ける気がします。」
京都の下鴨神社の近くにある、アポイント制のお店「Antiques & Art Masa」。
“ご縁” を大切にするMasaさんにお話を伺いました。