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「Material Library」出展のお知らせ

2022年9月17日(土)、18日(日)の2日間、京都芸術大学で開催される大瓜生山祭にて、学生有志企画(一般企画)として「Material Library」を開催しました。

KYOTO T5の活動の中で工房を訪れた際、素材の切れ端や破片が捨てられているのが目にとまり、職人さんにお話を伺うと「小さい端材だから使い道がない」「傷があるから仕方なく…」など、捨てられてしまう理由はさまざまでした。

私たちはこの素材をイノベーションしようと活動を始め、今回イノベーションの一つのアイディアとして、大瓜生山祭で本来捨てられてしまう素材の販売をすることにいたしました。

この記事では、学生メンバーが夏休み期間を使って職人さんの工房まで足を運び集めた素材とそれぞれの職人さんについてご紹介します。


もくじ
・太田畳店
・堤浅吉漆店
・堀金箔粉
・森木箱
・アートユニ


太田畳店

京都西陣の畳専門店である太田畳店さん。太田畳店は職人interviewで取材させていただきました。
作業の中で気をつけられていることは、寸法だそうです。完成した畳を和室の中に全て敷き合わせるので、1mmのズレでもダメになるそうです。失敗した際は、1から作り直します。

畳の端材をもらったあと部屋に置いていると、イグサのいい匂いが漂っていました。畳の香りにはリラックス効果があるそうです。

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堤浅吉漆店

堤淺吉漆店さんは明治42年に堤淺吉商店として始まり、以来京都で漆の精製から漆器の制作、販売をされています。受け継がれてきた伝統の工法と現代の新たな技術を駆使して幅広いニーズに対応する漆を提供されています。

職人さんが漆を塗る時、色を確かめるため試し塗りをします。試し塗りをしたものが乾燥すると薄いフィルム状になります。「同じ漆の製品には同じ色の漆を使わなければいけない」という強いこだわりをもっていらっしゃるからこそ外せない作業だと話されていました。

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堀金箔粉

至善堂 堀金箔粉さんは1711年の創業から、京都を拠点に金属卸売業を行っています。中でも、豊富な種類の金箔や銀箔、プラチナなどを扱っており装飾や建築から、絵画や彫刻作品といった、幅広い分野への可能性を模索されています。年間約89,000枚の金箔を製造、販売。

金箔を加工する際に、正方形に整える「箔断ち」作業が行われます。金箔を真っ直ぐに切る作業は、長年の経験が必要な職人さんだからこそできる作業です。


森木箱

森木箱さんは京都で100年以上、桐箱をつくり続ける職人です。桐箱は、お茶文化との関係が深く、抹茶椀を入れる箱として昔から使われてきました。精密な技術と共に、目には見えない伝統文化との繋がりも「つくり手」によって受け継がれています。

機械に頼らず手作業で丸木から桐箱を作る際には、大量の木っ端が出ます。一枚ずつ木目の違う木っ端からは木の温もりが感じられます。

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アートユニ

手描き友禅を主軸に、オリジナルテキスタイルを生み出し続ける染め職人、アートユニさん。1日の作業で100メートル以上の布を染め上げるそうです。独自のアイデアで染められた布は、パリコレのランウェイの洋服に採用され、世界へと発信されています。

染めのアイデアは手を動かしながら試行錯誤することが発想する一番の近道だそうです。ハケの先を加工したり、オリジナルで染料を作ったりとこだわりを持っておられます。他には負けない新しい技術を模索されています。


開催場所:
京都芸術大学

開催期間:
2022年
9月17日(土)~9月18日(日)
10:00〜17:00

大瓜生山祭 HP:
https://www.kyoto-art.ac.jp/kuafes/2022/

出展場所詳細:
KYOTO T5のブースは、人間館1F BREATH KUAの外側回廊にございます。

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2022年9月17日(土)、18日(日)の2日間、京都芸術大学で開催される大瓜生山祭にて、学生有志企画(一般企画)として「Material Library」を開催しました。