ご挨拶
#2023


新年のご挨拶


“The Range of our tradition”

新年明けましておめでとうございます。
今年もKYOTO T5をよろしくお願いします。
迎春。

僕はレンジローバーという英国の車に乗っています。
この「レンジ」は「範囲」と直訳できますが、
「裾野」「足元」と僕は意訳しています。
それで
“The Range of our tradition”という
スローガンのようなものを考えました。
Bottom(底、下)と迷ったんですが、
Rangeの方が響きがいいなと思いました。
実は両方釣り用語でもあります。

山の上の方ばかり見てるんじゃなくて、
裾野にも目を向けたいよね ということです。
薪を積んだり、砂で遊んだりしたら分かることですが
裾野が広くしっかりしてないと、それ以上、上に積むことができません。
Traditionの上の方は遠く海外からでも見えるような目立つものたち、
お茶、お花、歌舞伎…といろいろ挙げられますが、
それ以外にも
日本にはめっちゃくちゃたくさんあんねんぞと
胸を張りたいわけです。
また、そのめっちゃくちゃたくさんを支える道具や素材を作る、
職人のための職人の姿にも面白みがあります。

KYOTO T5の活動も
山の上の方の輝く旬(キャッチー)な物事から
裾野の方の地味なものまで、いろいろありますが
裾野の方を大事にしながら積んでいきたいものです。
今年もよろしくお願いします。


新年のご挨拶
2023

文:
KYOTO T5 センター長
酒井洋輔

ご挨拶
#2023


新年のご挨拶