From T5
#研究員紹介|04


何でもやってみる!の精神

KYOTO T5(以下、T5)は京都芸術大学の通学部、通信教育部に通う学生メンバーで構成されており、京都の伝統文化についてのリサーチ・研究を行なっています。

アートやデザイン、歴史遺産など、それぞれの専門領域を横断するように集まった研究員たち。そもそもどんなきっかけで京都の伝統文化に興味を持ったのか。T5での活動と自身が学ぶ領域の関係をどのように考えているのかなど、このコンテンツでは、T5の研究員たちを月替わりで紹介します。

今回ご紹介するのは、こども芸術コース3年生の山田暖子(やまだ はるこ)さん。お名前どおり暖かい笑顔が印象的な人だ。

取材時は6月18日(土)、ちょうど開催予定のワークショップに向けた準備の真っ最中であった。このワークショップは、こどもたちに「ものを作ることの楽しさを知ってもらう」ことを目的として企画したもので、手書き友禅の職人さんから直接指導を受け、ミニ風呂敷やハンカチを製作できる。授業の合間を縫っての打ち合わせなど、やらなければいけないことはたくさんあるが、今はそれが「やりがい」であると言う。


KYOTO T5 参加のきっかけ

 山田さんは元々、高校時代に「工芸」の勉強をしていた。祖母の実家が九谷焼の窯元であり、常に伝統文化と接する環境で育ったためか、高校で「漆工芸」を学ぶことはごく自然なことであった。いまでは工芸だけでなく、展示会の準備など活動の幅は多岐にわたっている山田さんだが、入学当初は特定のプロジェクトに入るつもりはなかった。しかし、2年生になったころ、改めて「工芸」を学びたいという想いが浮かんできたのがきっかけで、そこからKYOTO T5(以下、T5)に参加することになった。

T5の活動で大事にしていることは「ミーティングに参加すること」。日々の生活の中で自らを律し基本的なルールを守るその姿からは、山田さんの誠実さと芯の強さを垣間見ることができる。

そんな山田さんの息抜きはクレヨンで絵を描くことだ。余っていたダンボールに描いてみたら、思いのほか楽しかったとのこと。身近な素材でできるこの趣味は、サスティナブルな活動の一環として続けている。


今後の活動

「京都芸術大学に入学していなかったら動物園や水族館の飼育員になれる学校に通っていた」と自らの進路を振り返る。今、学んでいる芸術分野とかけ離れているように見えるが、本人の中ではそうではないようで、これからは、環境保全や野生動物保護の観点と芸術とを融合させた何かができないか、模索し活動していきたいと今後の展望を語る山田さん。T5の活動もその一環。「まずは何でもやってみる!の精神で、かたっぱしから取り組みたい」と暖かい笑顔で力強く語ってくれた。


研究員紹介
#04
山田暖子

文:村越美里(グラフィックデザインコース)

From T5
#研究員紹介|04


何でもやってみる!の精神

KYOTO T5(以下、T5)は京都芸術大学の通学部、通信教育部に通う学生メンバーで構成されており、京都の伝統文化についてのリサーチ・研究を行なっています。

アートやデザイン、歴史遺産など、それぞれの専門領域を横断するように集まった研究員たち。そもそもどんなきっかけで京都の伝統文化に興味を持ったのか。T5での活動と自身が学ぶ領域の関係をどのように考えているのかなど、このコンテンツでは、T5の研究員たちを月替わりで紹介します。